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たまに…いや
よく一人になることがあった。
その時は、いつも望んで一人でいた。
次の授業は数学で
松崎先生だった。
何故かソワソワしている
教科書を読むわけでもないのにパラパラ捲っては
横にあるノートを見た。
あと10分くらいだろうか。
机に肘をついて窓の外を見ていた。
皆下でたまっているせいで
未だに誰も来ないようだ。
外は車の音が絶えず響く。
たまに はぁ…と息をつく。
先生は
どんな人なんだろう。
優しいとか一般的な表現じゃなくて
趣味とか具体的な面を知りたい。
彼女は…いるんだろうか
誕生日はいつかな。
そんな物思いに更けていると
急に我にかえった
恥ずかしい…
なんか好きみたいじゃない。
その気持ちと一緒に手で顔を覆った。
そのとき
ガチャとドアがあいた
、
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