35人が本棚に入れています
本棚に追加
深律学園生徒会。
学園側の命とあらばどんな事でもこなしてみせるその仕事っぷりから、学園の生徒達からは《学園の狗》と呼ばれ忌み嫌われている。
それが深律学園生徒会だ。
「全員集まったか?」
ここは生徒会室。
生徒会メンバーの根城だ。
「いっるよ~っ!」
そんな生徒会室に一際明るい声が響く。
「美希、うっさい。少しは静かにしろ」
続けて、気だるそうな男の声。
「そう言う中須君も少しはやる気を出して下さいよ」
今度は落ち着いた態度の少年の声。
「この通り、全員居るから話を進めて良いわよ、会長」
何処か妖艶な雰囲気を持つ女生徒に言われ、深律学園生徒会会長は一度全員の顔を見回してから本題を切り出した。
「今日、理事長からこんな手紙が届いた。内容はこうだ」
真樹は自分が座っている前にある机に置いてある手紙を手に取り、内容を読み上げる。
「『生徒会メンバーの諸君。知っているとは思うが、最近の裏生徒会の連中の暴走っぷりは目に余る。しかし、私は裏生徒会の糞野━━━欄導との約束のせいで下手に動く事が出来ない。そこで、君達に裏生徒会の連中を叩きのめしてもらいたい』……との事だ」
最初のコメントを投稿しよう!