一通の手紙

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俺が通う深律学園は、都内でも有数の進学校だ。 しかし、それゆえに異常にお堅い学園で、校則の書かれた生徒手帳はなんと普通の文庫本一冊分の太さって言うから驚きだ。 だけど、それも昔の話しだ。 何故かって? 実は、今から1ヶ月程前にこの学園で多きな変革があったんだ。 《裏生徒会》。 この学園のお堅い校風に嫌気が指した一人の男子生徒が仲間を集めて作った組織が発足したのさ。 その裏生徒会は我が学園のメタボ理事長に勝負を挑み、裏生徒会VS全校生徒の鬼ごっこで決着を着ける事になった。 なんだかんだで最終的には裏生徒会VS学園の精鋭十人のサバゲーにまで発展した勝負は、見事に裏生徒会の勝利に終わった!! それ以降は今までの堅かった校風が裏生徒会の手によって嘘のように変わり、この1ヶ月の間にも様々な変わった行事が開催された。 まあ、その内容はいずれ語る時もあるだろう。 そして! 何を隠そう、この(小林 拓人(こばやし たくと))はその裏生徒会の一人だったりする!! 役職は副会長。 つまらなかった学園生活が、今ではウザったい位にまで騒がしい毎日に変わった。
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