一通の手紙

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いやどうするよ!? 欄導先輩が次に催すイベントに必要な物が教師達に奪われてしまったからとか言うから取り返しに来たわ良いけど、実際にそんな物は無いわVS裏生徒会教師軍が陸上部率いて待ち伏せしてるわ……欄導先輩め、騙したな!! 「あ、正気に戻ったわね拓人」 「どうするよこの状況!? いつもの教師軍だけなら走って逃げ切れるけど陸上部が相手となるとさすがに無理でしょ!?」 「大丈夫さ。俺達裏生徒会は生徒の味方。生徒達が俺達を狙うなんてあり得ない!! ほら、良く聞いてみろ!!」 無駄に自信満々な修吾にそう言われ、全力で走りながらも後方に聞き耳を立てる。 「裏生徒会を捕まえろって言われてもなぁ……」 「なんだかんだで裏生徒会はいつも俺達楽しませてくれてるし……」 「ってか部活以外で走るのダルい」 「早く家帰ってアニメ見てぇ……」 おお!! どうやらみんなやる気がないみたいだ。 チラリと後ろを見てみるが、陸上部連中の顔からは覇気と言うものを一切感じられないし、走り方もどこか適当だ。 これなら逃げ切れる!!
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