出会いや別れ

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西田は、会社帰りにいつも通り歩いていた。すると、何分かして気がついた。いつもと、周りの景色が違うことに。西田は、また神隠しかな?と思いそんなことを気にせず歩き続けた。しかし、途中で異変に気がついた。西田:「酸素が薄い。」思わず、口にしてしまった。それもそのはず。             ここは木々の生い茂った山の中。まあ、しょうがない。とつぶやきながらとにかく、進んで行った。すると、約8里進んだところに椅子が置いてあったのでそこに座ろうとしたがシルバ―シ―トだったので、近くに年老いたばあさんに席を譲りまくった。しかし、ばあさんはずっと首を横に毎秒19回の速度で降り続けていた。僕は、しょうがなく自分が椅子に座った。すると、ばあさんは形相を変えて「なに、座ってんだよ!!」と言いながらコ―ヒ―豆を僕の口に詰め込んできた。しかし、僕は何も言えない。そして、「私の、な、なま、名前は【ブラジリアンばばあ】だ。」と自己紹介をして、満足な顔をしてコ―ヒ―豆を手でこすり自分で「シャ―シャ―」という効果音をつけながら言った。      ブラジリアンばばあ:「決して、ブラジル人なんか気取ってません。」と。別に誰もそんなことは思っていないのに必死に言い訳をしていた。そして、その後ブラジリアンばばあは、松岡くんより早いスピ―ドで失踪した。        いまだ、西田は戻ってきていない。きっと、ブラジリアンばばあの効果音係になって活躍しているだろう。                    【QED】
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