11204人が本棚に入れています
本棚に追加
｢父さ……｣
｢僕です、真白です!!｣
いち早く状況を察した真白が、私から受話器を奪い取った。
｢まっ、真白くんか!?何で家に？｣
｢理由など、この際些末な問題です。｣
｢そ、そうだな。｣
｢……潮時ですね。｣
｢……ああ。全てを話すべき時が来たのかもしれないな……。｣
｢ええ……。｣
｢すぐに帰るから、待っていてくれないかな？｣
｢はい、分かりました。｣
真白は父さんとゴニョゴニョと内緒話を交わし、電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう！