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そこにタイミングよく終業を告げるチャイムが鳴り、特別補習が終わった。
｢澪さん、少しお待ち頂けますか？｣
｢へっ？｣
また何を言われるのかと身構えたが、
｢一緒に帰りましょう。｣
｢え？……あぁ、うん。分かった。｣
何だ、そんなことだったのか。
ホッと安堵のため息をついた。
……あ、そうだ!!
｢帰りにさ、実家寄ってくれない？｣
｢どうかしましたか？｣
｢絵本置いてきちゃってて、取りに行きたいんだよね。｣
｢そう言う事なら、構いませんよ。｣
そう言った後、真白は教室から出て行った。
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