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実家に着くと、母さんしかいなかった。
父さんは仕事、雫は補習でまだ学校にいるようだ。
私は真っ先に元私の部屋に絵本を取りに行き、リビングのソファでテレビを見ながら、とりとめのない会話を交わしくつろいでいた。
――プルルルル。
そこに、電話の呼び出し音が鳴り響いた。
「あ、私が出るよ。」
「お願いね。」
一番近い位置にいたので、ソファから立ち上がり受話器を耳に当てた。
まさか、この電話が原因であんな事になるとは思わずに……。
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