the TRUTH

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「……父……さん?」 やっと、絞り出すような声が喉の奥から発せられた。 「みっ、澪か!?」 父さんは相手が私だと分かると、ひどく狼狽した。 「……今の、どう言うこと?何の話?」 「そ、それは……その、何でもないよ。あはは……」 乾いた笑いがこだまする。 父さんは明らかに何かを隠している。 「私の代わりって、何?」 受話器を握る手が、震える。
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