11204人が本棚に入れています
本棚に追加
「雫は薄々気が付いていたんだな?」
「……ああ、何となく。」
父さんの問いかけに、雫はうなずいた。
「密さんがうちに来たあのとき、確信に変わった。」
え……?
「澪は密さん……清川先生のこと、覚えてなかっただろ?7年前、一度会ってるんだ。」
7年前?
そんなことあったっけ?
私が必死で記憶をたどっていると、母さんが悲痛な面もちで驚愕の事実を告げた。
「……あなたたち二人の父親は、本当は生きているのよ。」
最初のコメントを投稿しよう!