11204人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、つぐちゃ~ん。オレにも愛の手を差し伸べて……」
――ポカッ。
鶫はすかさず和泉の後頭部を丸めた楽譜で叩いた。
「痛いっす。」
叩かれたところをさすりながらも、和泉は顔をニヤニヤさせている。
「つぐちゃん、もっと虐げて欲しいっす~。」
和泉は勢い余って鶫に飛びかかり、鶫はすっかり慣れた様子で寸前でそれをよけた。
「和泉、お手。」
和泉は言われるがままに、シュタッと鶫の手のひらに右手を置き、
「3回回って、ワン。」
クルクルクル~と華麗にターンを決め、
「ワン♪」
と鳴いた。
鶫……。
和泉で遊ぶコトを覚えたな……。
最初のコメントを投稿しよう!