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「おう。
あんな事があったばっかだしな!」
陽翔の返事を聞いた司は、微笑んで、走ってバイトに向かった。
(司のやつ…気きかせてくれたんだな…)
陽翔がそう思ったのを、司は読んでいた。
(いいとこ見せろよ、陽翔!
今日はバイトもないし…庭でサッカーでもやるか)
「緋芽ちゃん立てる?」
「大丈夫…ってか、ちゃん付けで呼ばないでほしい。緋芽でいい」
「あ、はい…」
「緋芽!そんなきつい言い方しちゃだめって言ったじゃない!」
裕理の言葉に、緋芽は膨れた顔をした。
「だって私…そういうキャラじゃ…」
「女の子でしょ!」
裕理は司から一応受け取った折れた傘を緋芽に向けて言う。
「はいはい。あなたが緋芽って呼ぶなら、私も陽翔って呼ぶから」
「あ!ちなみに、私は裕理でいいよ!」
「わかった!よろしくな」
(呼び捨てかぁ…いきなり緋芽ちゃん…あ、緋芽と近づけた気がする…ナイス司!)
そして、3人は夜道を歩いて行った。
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