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「陽翔…ありがとう」
緋芽は陽翔を見ながら微笑んだ。
「あ…いや…別に…
…ってかさ、緋芽って俺が思ってたのとイメージ違った…」
「ふ~ん…あたしってどんなイメージだったの?」
緋芽に聞かれて、陽翔は言った。
「なんか、最初は美人でクールだと思ってたんだよね!カッコいい感じの女の子だなーって…
でも…思ったより話しやすいし、可愛かっ…」
陽翔はここまで言って、話を止めた。
自分が言ったことを振り返って赤面した。
「うわっ!俺何言ってんだろ!めっちゃ恥ずかしいし!
ありえねーこんなこと言ったら引くよな…ごめん…」
陽翔は地面にしゃがみこんだ。
そんな陽翔を上から見ている緋芽は、いきなりのことに驚きながらも笑った。
「はは…陽翔ってなんか可愛い」
陽翔はしゃがみ込んで顔を隠したまま。
(女の子に可愛いって言われるって…どういうことだよ…恥ずかしい)
緋芽がまだ笑いながら言う。
「あたしの家、ここから近いからもう大丈夫!
ありがとね。それと、これからよろしく」
緋芽はそう言って、陽翔に背中を向けて帰って行った。
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