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「で…お前は今日バイトじゃなかったのか?」 陽翔が目を細めながら司に言う。 「端っからバイトなんてないよ… お前に気を使ったってこと分かれ…」 司は呆れた顔をしながらも、ボールを蹴り続ける。 「途中で気づいたよ…でも確かめたかっただけだ! まぁ…ありがとな。お陰で一緒に帰れたし…〇☆£%#*@…」 陽翔は途中から言葉を濁してボソボソと喋った。 「何?最後の方聞こえない」 「何て言うかさ…司が一緒に帰らせてくれたおかげで?呼び捨てで呼び合ったりとか…メアド交換したりとかできたから…ありがとうって…」 陽翔が照れながら話しているのを見た司は、微笑みながら言った。 「陽翔って意外に奥手なんだなぁ…草食系。 それ、両方天沢達に言われたんだろ…」 「そ…そうだけど…何でわかんだよ!?」 「……読んだ」 「あぁ…そういうことかよ… あ!読んだといえばさ、司に話しておきたいことがあって!」 陽翔は何かを思い出したように司の方を見た。 「…?」 _
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