643人が本棚に入れています
本棚に追加
「…じゃあそれって、裕理は恋愛対象に見れないって事か?」
「うん…裕理ちゃんだけじゃない…みんな…」
司の言葉を聞いた陽翔は、司との距離を縮めて言った。
「じゃあお前、一生彼女作らない気でいるのか?!何でだよ!?」
「……今は言えない」
「俺にもか?」
「…うん……ごめん」
「まぁいいけどさ。裕理とは仲良くしてやれよ。
そういう気持ちがなくても!」
「…でも……」
「友達!分かったか?
…あ!裕理がさ、司のアドレスどうしても知りたいって言うから…教えちゃった…緋芽にも…」
陽翔が申し訳なく言うと、司は溜め息をついた。
「…まぁ、いっか。“友達”な訳だし…
言っとくけど、裕理ちゃんに期待を持たせるようなことはしないつもりだから…」
司はそう言って、一度家の中に携帯を取りに戻った。
「司…お前が恋愛しない理由ってなんなんだ?」
司の背中を見ながら、陽翔は思った…
_
最初のコメントを投稿しよう!