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司が携帯を片手に戻ってくると、陽翔はブレザーを着て帰る支度をしているところだった。
「あ…もう帰る?」
「うん。突然来たのに長居してたら悪いからな。
もしかしたら裕理達からメール来るかもしれないけど、返信くらいしてやれよ?」
「わかってる。気をつけて帰れよ」
「おう。じゃあまた明日学校でな!」
陽翔はそう言って裏口から帰って行った。
陽翔の背中を見つめながら、司が独り呟く。
「陽翔に…秘密作っちゃったよ…」
そう言って、司はボールを手に、家の中へと戻っていった。
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