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司はリビングを素通りし、自分の部屋へと戻っていった。
司の家はマンションの一階のため、芝生のベランダがついている。
自分の部屋に入り、サッカーボールをベッドの下に置く。
そして、司もベットに横になる。
「陽翔に…メールで謝ろうかな…
陽翔は俺に秘密なんて作ってないだろうし…」
司が呟くと、誰かが部屋に向かって走ってくる音が聞こえる。
そして勢いよく、
誰かは司の部屋のドアを開けた。
「ちょっと司!さっき陽翔くん来てたでしょ!?
何であたしに言ってくれないのよ~!!」
「露莉、いちいちうるさい」
今勢いよくドアを開けたのは、司の妹である、
岡里露莉(オカザトツユリ)。
陽翔にベタ惚れである。
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