643人が本棚に入れています
本棚に追加
「残念!
まぁ後少しで陽翔くんと同じ学校だし。それまでの我慢かな…」
露莉は今、中学3年で、エスカレーターで司と陽翔と同じ高校に行くことになっている。
「それより司…陽翔くんになんかしたの?」
「何で急に…?」
「独り言で言ってたじゃん…
“陽翔にメールで謝ろっかなぁ”って。
陽翔くんに何かしたらダメだからね?」
露莉はムッとした顔で言う。
司は、そんな露莉を見て、自分の妹ながら少し可愛いと思った。
「聞いてたのか…別に大したことじゃないんだけど…
陽翔に秘密を作ってしまった…」
「秘密?そんなの誰でも1つくらいは持ってるものでしょ?」
露莉は遠慮なく、ベッドに座っている司の隣に座る。
「…陽翔は、きっと俺に秘密を作ってないと思うんだよなぁ…
だから俺も作りたくなかった」
「ふ~ん…なんか複雑?でも、そんなことで悩むのは司らしくない。
だっていっつも“陽翔なら大丈夫”とか言ってるくせに。
他にもなんかあったんじゃない?」
_
最初のコメントを投稿しよう!