READ..4

3/28
前へ
/390ページ
次へ
「残念! まぁ後少しで陽翔くんと同じ学校だし。それまでの我慢かな…」 露莉は今、中学3年で、エスカレーターで司と陽翔と同じ高校に行くことになっている。 「それより司…陽翔くんになんかしたの?」 「何で急に…?」 「独り言で言ってたじゃん… “陽翔にメールで謝ろっかなぁ”って。 陽翔くんに何かしたらダメだからね?」 露莉はムッとした顔で言う。 司は、そんな露莉を見て、自分の妹ながら少し可愛いと思った。 「聞いてたのか…別に大したことじゃないんだけど… 陽翔に秘密を作ってしまった…」 「秘密?そんなの誰でも1つくらいは持ってるものでしょ?」 露莉は遠慮なく、ベッドに座っている司の隣に座る。 「…陽翔は、きっと俺に秘密を作ってないと思うんだよなぁ… だから俺も作りたくなかった」 「ふ~ん…なんか複雑?でも、そんなことで悩むのは司らしくない。 だっていっつも“陽翔なら大丈夫”とか言ってるくせに。 他にもなんかあったんじゃない?」 _
/390ページ

最初のコメントを投稿しよう!

643人が本棚に入れています
本棚に追加