第2章

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ゆずちゃんは強く自分の手を握りしめた。 『お姉ちゃん…。』 私は、ゆずちゃんの震える手の上に手を置いた。 『あずちゃん…。』 青ざめていたゆずちゃんの顔には、笑顔が戻ってきた。 『そうね。あずちゃん、私がしっかりしないとダメね…。』 そう言ったゆずちゃんは、私を抱きしめた。 すると、ゆずちゃんは私の手を握って立ち上がった。 『みなさんに、お話があります。』 式場に響き渡る大きな声で、ゆずちゃんは式場にいる親族に話しかけた。 親族達は、一斉にゆずちゃんを見る。 『今の声、ゆずちゃん?』
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