0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
雨の日の午後にお出かけを
満月の晩
こん、こんと神社の階段を転がり落ちる。
落ちて行く先は水の中。
こん、こん、こん
水面へぶつかるその瞬間、それを真白き少女は抱き留める。
月夜に照らされた少女の銀に輝く髪。
青き左目と銀の右目が静かに閉じてゆく。
「さぁ、もう眠りなさい」
優しい声。
こぽりと水の中の泡が溢れたような小さな音。
腕の中のそれ、髑髏はカタカタと泣くように震え、水となり少女の手から足元の泉へと流れて出ていった…。
最初のコメントを投稿しよう!