第一夜~始まりの光・終りの闇~

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「行ってきまーす」 黄色い髪の少年が家から飛び出す。 (俺の名前は、《黄月雷鬼》中学生二年生。趣味は天文学、部活は部員が10人ほどしかいない天文部。特技は、記憶力が良いことかな。よくあるのは、予知夢をよくみること。それ以外は、普通の中学生だね。) 雷鬼は、学校へ向かう、十字路を駆けて行く。 「雷鬼、おはよー」 雷鬼は、声に気付く。 (彼女の名前は《桃月風蝶》 俺と同じ中学生二年生。趣味は絵を描くこと、部活は、美術部。アニメも好きみたいだ。ボーイッシュでがさつなところがたまにキズな女の子だな。) 「相変わらず、早いね、何時に寝てんの?」 風蝶が切り出す。 「ん~・・11時くらい?」 「はやっ!!」 「おまえは?」 「あたしは、12時くらいかな?」 「普通じゃね?」 「そう?」 風蝶の問いに雷鬼が答える。 「俺は星座とか見てるから仕方がないが、お前は何してんだ?」 「あたしは・・絵とか描いてる。」 「ふ~ん・・」 「あと、ゲーム。」 「あらっ?」 「あ、だめ?」 「いや、べつに・・」 雷鬼はあきれながら言う。 「はたから見ると、カップルみてぇだな。」 雷鬼と風蝶の後ろから声がした。 『んだと!?』 雷鬼と風蝶が怒鳴った。 「おー怖。」 赤髪の少年が身震いした。 (こいつの名前は、《紅月炎龍》俺と同じ中学生二年生。部活は陸上で、趣味はサッカー。よくいる熱血バカだな。) 「雷鬼、今、俺のこと馬鹿にしただろ?」 「してないよ~~・・・」 そっぽ向く雷鬼。 「やっぱしたんじゃねぇか!!」 「学校に遅れるぞ、急ごう!!」 ダッシュで駆ける雷鬼。 「っち・・・まてー!!」 炎龍が雷鬼を追う。 「まったく、子供なんだから・・まってー。」 風蝶も、二人を追う。 「彼らが、神々の使者か。」 影から雷鬼達を見つめるなぞの人物。 (バエルよ、汝らを殺せ・・・) 「わかりました、『ソロモン様』。」 バエルと呼ばれた人物はどこかへ消えた。
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