プロローグ

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きっと、輝華ならできる。 後は、小浦木って人に 聞くといい。 追伸 父さんに ――――手紙は、不自然なところで終わっていた。 きっと、手紙を書く途中にじいちゃんの最後が来てしまったのだろう。 何故、神様は最後じいちゃんに手紙を書き終えるまで待ってくれなかったのだろう。 何故、じいちゃんぐらいの凄い人をこの世の中から 奪ってしまうのだろう。 また、涙が流れてきた。 思い出したら切りがない。 父さんが挨拶を終え 戻ってきた。 「見たのか‥‥?」 『ヒクッ‥‥‥うん』 そう答えると父さんは また強く抱きしめ 「今は、泣いちゃ駄目だ 行ってきなさい」 そう言って 俺に地図とお金を渡した。 俺は、強く頷き 急いで 簡単に荷物をまとめて 電車を乗った。 父さんと母さんは 何かあったら連絡しなさいと俺を送ってくれた。 こうして、 俺の普通じゃ有り得ない 人生を歩み始めた。
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