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都会に堂々とたつじいちゃんが残したビル。
こんなに大きくするのに
じいちゃんはきっと沢山の努力をしたのだろう。
じいちゃんの事を考えると苦しく泣きたくなるけど
ドンドン出てくる。
けど、今泣いたら
俺は前に進めなくなる。
俺は、じいちゃんの夢を引き継ぎ更に俺の夢ものせてでかっくするんだ。
そう思いながら
ここに入るには幼い俺は
中に入った。
色々、視線を感じたが
きっと気のせいじゃないだろう。
警備員、ファン、スタッフ従業員、アイドル、俳優、女優。
いろんな人がここには
合わないお子様の来客に
痛い視線が刺さってくる。
けど、俺は、ここでやっていかなきゃならないんだ。
自分にエールを送る。
今、頑張れるように。
俺は、完璧に中に入った。
中という感覚が温もりで
肌に伝わる。
しかし、俺の体は全く温まる感じがしない。
‥‥‥仕方ないか。
俺は、意を決して
受付に向かい言う。
『すいません。僕は桓王士輝華(カンオオジキカ)です。
お忙しい中、申し訳ございませんが小浦木さんに問い合わせお願いします』
受付の人は目を丸くし、返事をするのを忘れて電話をかけた。
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