第1話

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都会に堂々とたつじいちゃんが残したビル。 こんなに大きくするのに じいちゃんはきっと沢山の努力をしたのだろう。 じいちゃんの事を考えると苦しく泣きたくなるけど ドンドン出てくる。 けど、今泣いたら 俺は前に進めなくなる。 俺は、じいちゃんの夢を引き継ぎ更に俺の夢ものせてでかっくするんだ。 そう思いながら ここに入るには幼い俺は 中に入った。 色々、視線を感じたが きっと気のせいじゃないだろう。 警備員、ファン、スタッフ従業員、アイドル、俳優、女優。 いろんな人がここには 合わないお子様の来客に 痛い視線が刺さってくる。 けど、俺は、ここでやっていかなきゃならないんだ。 自分にエールを送る。 今、頑張れるように。 俺は、完璧に中に入った。 中という感覚が温もりで 肌に伝わる。 しかし、俺の体は全く温まる感じがしない。 ‥‥‥仕方ないか。 俺は、意を決して 受付に向かい言う。 『すいません。僕は桓王士輝華(カンオオジキカ)です。 お忙しい中、申し訳ございませんが小浦木さんに問い合わせお願いします』 受付の人は目を丸くし、返事をするのを忘れて電話をかけた。
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