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此処はとっても暗い暗い道。
周りを見渡しても、真っ暗………。
此処は何処なのか…………。
何故こんな暗い道を歩いているのか……。
どうして…こんな暗い道にいるのか………。
いつから此処に来たのか………。
誰にもわからない。
自分もわからない。
此処には自分しかいない………。
自分の知人は何処に行ったのか……。
自分は何をしていたのか………。
それさえ、わからない。
しばらく歩いてみるが…辺りは真っ暗で進んでいるのか進んでいないのか…わからない。
自分が何したって言うんだ…。
自分を此処に連れてきた者は誰だ…。
すると、何処からか声が聞こえた。
「此処は君の牢屋(部屋)だよ。」
と男なのか女なのか…わからない声だった。
「お前は誰だ。何故…何の為に自分を此処に連れてきた。」
そういうと…謎の人物がクスっと笑った。
「忘れたの?………君は私を知っているはず。きみは罪を犯した。それで私は君の牢屋(部屋)を用意し、君を閉じ込めた。」
自分が罪を犯しただと………っ?
「ありえない!そんな嘘には惑わせられない!」
謎の人物は深くため息をついた。
すると、謎の人物は右手を上げ振り下ろすと…地面から鏡がでてきた。
これは、何だと聞くと………。
「これは゛真の鏡゛ですよ。」
そして、そこに写ったのが………。
血だらけの自分がいた。
片手には鋭く尖った剣を……。
片手には血だらけの人を……。
自分の表情には………
狂った夢に取り付かれた自分が奇妙に笑っていた。
その姿を………鏡の外で見ていた自分は…寒気がした。
「自分は………そんなこと……っ!;」
声が自然と震えた。
「でも、これが真実………。」と謎の人物はくすりと笑い、迷い人の腕を掴んだ。
「い………いやだ!離せ!い………っ!」
嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
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