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「わかりました、お話させてもらいましょう、でもその前に飲み物を用意したほうが良さそうだね」
初老のマスターはそう言いながら笑顔で席を立ち、カウンターに入っていった。
?僕のグラスにはまだ半分ほどカミカゼが残っている・・とゆうことは・・
妻のグラスは完全に空いており、氷がほとんど溶けていない・・
あっという間だったのか・・・
「カミカゼでいいのかな?」
初老のマスターは妻に尋ねた。
「ええ、気に入りました、カミカゼ」
妻は嬉しそうに答えた。
「旦那さんも一緒に作ろうか?」
初老のマスターは僕のグラスを眺めながら酒を勧めてくる。
「え、ええ、お願いします・・」
僕は残っているカミカゼを一息に飲み干し、グラスを空けた。
いつもながら妻のペースについていくのは大変だ・・
妻はそんな僕の心中など察する様子は全く見受けられず、背面の酒棚を物色している・・
「お酒、珍しいものが多いですね、自分のご趣味なのかしら?」
妻は酒を作り始めているマスターに話し掛けた。
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