冬日の魔女と、ある孤児の話

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そのあとの話は知らないよ。遠い昔の魔女と孤児の話は、これでお終いだ。 ところでお前、知ってるか。白い髪、白い肌、白い角に琥珀の目を持つ異形の王の話。なんでも手前の領地にははぐれもの、罪人、流浪の民、誰でも迎え入れ、小さいながら平和な国の王を千年やって消えたんだって。 何を隠そう、この国を立ち上げた男の話だ。ん、聞きたいのか? まあそう急かすなよ。気が向いたら今度、話してやるさ。 ところで、これはまた別の話なんだけどさ。 お前、雪ってなんで白いと思う?
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