第02章†イカれ帽子屋と眠り鼠†

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  『「教室を開けな」って言ってたよね?普通に開けるだけで良いのかな?』 目の前は02年05組の教室。 私はレインの言う通りに、その扉を引いた。 すると、またおかしな事が起きた。 02年05組の教室が、扉を開けると同時に、階段に変わっていた。 同じ要領で04組の扉を引くと、そこは調理室になっていた。 『そう言う事なんだ。』 ここは夢の中。 普通の事は通じない。 つまりは何が起こってもおかしくはないと言う事。 兎耳をはやした人。 猫耳と尻尾をはやした人。 次は何が起こるの? 私はそんな事を考えながら、階段を降りた。 階段を降りて着いた所は…さっき居た校舎とは別の校舎。 私の学校は、北館と南館に別れていて、普段では渡り廊下を渡らないといけない。 私が降りた階段は、普通に01階分だけなのに。 渡り廊下も渡ってないのに。 何故か北館の方に来てしまった。 やっぱり普通の事は通じないのね。 取り敢えず私は、目の前にあった理科室を開けた。 扉を開けるとそこは、音楽室にないた。 それに扉を開けると同時に爆音が流れて来て、私は突然の大音量に咄嗟に耳を塞ぎ、その場にしゃがみこんだ。  
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