序章

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…嗚呼、だるい。 へばったクラスメイト達を見ていたら自分まで気だるさを感じてきた。 額を垂れてくる汗を拭って気合いを入れ直しシャープペンを握るが、自分の行動一つ一つにいまいち覇気が感じられない。 「(何で…何で俺の学校にはクーラーがないんだ…!)」 思わず机に突っ伏して頬を当てると、木の部分が少し冷たい。我ながらいい暑さ対策を見つけた。 …と思っていたが、木の表面はほんの数秒で温くなってしまった。結局、この方法であと30分過ごすのは無理だという結論に至った。 ………嗚呼、だるい。 .
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