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「君、北中の生徒だよね?」
「そうですけど…」
「あっ、私のコト知らない?
私は、北中で数学教えてる、講師の倉本麻衣子って言うの。
君は何年生?」
「中三です。」
「なら、接点ないか。
私は、中一と高一と高二を教えてんの。
よろしくね!」
「…っていうか、何で俺に話かけてきたんですか?」
「そうだった!
制服のままこんな所うろうろしちゃダメでしょ!
生徒証出しなさい!
…なんちゃって。
良いよ。
今回は見逃してあげる。
ただし、もう制服のままうろうろしちゃダメだよ!
まあ、学生のうちは、こんな事言ったってムダだよね。
私もそうだったし。」
「それは、ありがとうございます。
では、さようなら。」
「さようなら。」
こう言って、この日は別れた。
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