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午後の授業も終わり、放課後。
建人は英数準備室に行った。
「失礼しま~す。
倉本先生、いらっしゃいますか?」
倉本麻衣子はパソコンに向かっている。
部屋の中には、麻衣子以外にも他の先生が二人いた。
麻衣子が、返事をした。
「は~い。
あ、わざわざ来てくれたんだ!
ちょっと廊下で待っててくれない?
すぐ行くから。」
「わかりました。」
建人が出てから一分もしないうちに、麻衣子が出てきた。
「さすがに、英数準備室の中で堂々とケータイは出せないでしょ(笑)
そういえば、まだ名前聞いてなかったよね?
何ていうの?」
「辻堂建人です。」
「建人君か~
良い名前だね!」
「ありがとうございます。」
「建人君さ、帰りのバスは聖蹟方面だよね?
ほら、おととい会ったのも聖蹟のコンビニだったし。
だったら、駅まで今日一緒に帰らない?」
聖蹟とは学校から近い駅の一つであり、ほとんどの生徒はこの聖蹟か、もう一つの近い駅の永山からバスで来ている。
「はい!
いいですよ。」
「じゃあ、その時にメアド交換しようか。
もう帰れる?」
「はい!
いつでもOKです!」
「じゃあ、私も支度して来るね。」
そう言って、麻衣子は英数準備室に戻っていった。
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