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第三章
告白をした次の日の月曜の早朝。
建人は普段、携帯電話のアラームで起きているのだが、普段とは違う電話の時の呼び出し音で目が覚めた。
「誰だよ、こんな早くに…」
まだ意識がはっきりとしないまま、電話に出てみる。
「もしもし?」
少し苛立った声で建人は言った。
「もしもしじゃないわよ!
建人今どこにいるの?」
相手はすぐに分かり、建人はハッとする。
「く…倉本先生!」
電話は麻衣子からだった。
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