第五章

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第五章

それから、夏休みに入った。 麻衣子と建人はメールや電話は毎日していたが、八月の上旬まで会う事はなかった。 建人が夜に山ほどある宿題を片付けていると、麻衣子から一通のメールがきた。 「今月の16日に多摩川の近くで花火大会があるらしいんだけど、良かったら一緒に行かない〓⁉」 建人はメールを見た瞬間驚いた。 (倉本先生…じゃなかった、麻衣子さんから何かに誘われたのって、初めてだ! 超嬉しい!) そう思いながら、建人は宿題をそっちのけで返事を打ち、夏休みに入ってからの毎日のように、二人の長いやり取りが始まった。
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