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コートに着くと、すぐさま翡翠は部長らしき人を捜すがいっこうに見つからない。
すると、そこに長身で綺麗な顔立ちをした男が現れた。
「どうしたの?」
その男は、どこぞの王子様のようなキラキラした笑顔で翡翠に聞く。
「…胡散臭せぇ(小声)」
「何か言ったかい?(黒笑」
「…(コイツ、間宮と同じ匂いがする)」
今だに、男はニコニコと笑っている。
いつまで経っても話が進まないので、本題に入ろうとする翡翠。
「ねぇ、君何しに来たの?」
翡翠の話を遮る。
「俺は、」
「君の名前は?」
また遮られる。
「だから、」
「その制服、黒氷だよね?」
またまた遮られる。
「いい加減n、」
「ところで君は、肉まん派?豚まん派?」
「とりあえず、一発殴らせろ。因みに俺は、豚まん派だ。」
僕も豚まん、と言いながら翡翠の拳を抑える。
「…俺は琴月 翡翠。黒氷のテニス部マネージャーだ。…つーわけで、部長出せや、コラ。」
「僕が部長だよ♪」
「お前、頼むから苦しみながら死んでくれ」
クスクス笑いながら自己紹介する腹黒い王子様。
「僕は、櫻井 要。<サクライカナメ>
よろしくね」
お互いに、握手をし(やっと)本題に入った。
林から預かった封筒やら来週の練習試合の話を具体的に説明する。
そろそろ帰ろかと
思った時、櫻井の後ろの方から何か聞こえてきた。
「おーい!!櫻井部長ー!」
そう呼びながらこちらへ向かって走ってくる青年。
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