お届け物でーす。

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「も~、部長。何やってんスか!早くコートに…、誰スか?」 青年と目が合う。 しゃべり方からして、年下だろう。 「あ、俺?俺は黒氷学園3年の琴月 翡翠。テニス部のマネージャーだ。」 「あ、俺は2年の谷 新太郎です!」 礼儀良く挨拶をする谷を見て翡翠は思った。 「(あぁ、汚れた心が綺麗になっていくような気がする…)」 是非ともそうなってほしい。 「じゃ、俺帰るわ」 「えー、もうちょっといてくださいよ!」 谷が、帰ろうとする翡翠の腕を掴む。 「離せや、ぶっ殺すぞ。」 「Σえぇっ!?」 掴んだだけなのに酷い言われようである。 その場にいた櫻井は腹を抱えながら笑っている。(酷 結構な声で、騒いでいたので周りの人たちはジロジロと翡翠を見る。 奥にもあるコートは、レギュラーたちが使う場所で、翡翠のところからさほど遠くない。 だから、話声も少し聞こえてくる。レギュラーたちも気になり、翡翠のいる所へ向かう。 「櫻井ー!何してんの?」 「ぅげッ、また増えた。」 残りのレギュラーが来た瞬間、また眉間に皺が増える。 「翡翠と話てたんだよ」 「翡翠?」 聞き慣れない名前に後からきた面々は首を傾げる。「俺が琴月 翡翠。黒氷学園3年テニス部マネージャー。」 と早く帰れないのでイライラしている翡翠は自分から名乗りでる。 「あ、お前か!俺は3年の和田 連次郎だ。よろしくな!!」 1人目は、雰囲気的に西原にそっくりなでかいやつ。 「わしは、柊 弥生、3年じゃ。よろしゅうの」 2人目は美形で大人びた少し癖のある髪型の奴。 「私は如月 樹。3年です。よろしく」 3人目はジェントルマンのような、奴。 「俺は3年の森内 郁斗って言うんだ!!!よろしく!」 4人目はなんとも元気がいい少年っぽい奴。 「俺は3年の足立 燎や。仲良ようしてや」 最後は関西弁のメガネが特徴な、奴だった。
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