442人が本棚に入れています
本棚に追加
―…ピィー―ッ!
開始の笛が鳴ったと同時に、翡翠がボールを奪う。
キャーキャーとざわめく女子たち。
翡翠は次々と抜いていく。
ゴールまで来て難なくシュートをキめる。
「キャーッ!!翡翠くんカッコイイー――!!!vV」
「翡翠くぅん、こっち向いてぇー!!vv」
等々、いろいろな声援翡翠は浴びていた。
翡翠は期待に応えて女子がいる方へ振り向いて、微笑みながら小さく手を振る。
『キャァー――――ッ!!!!』
また黄色い声が体育館に響く。
「(うるせぇな…)」
おい、原因。
また、次々と抜いていく。シュートしようと瞬間ボールが誰かに奪われた。
「二回も決められてたまるかよ。」
ニヤリと笑って林がボールを見せ付ける。
『キャァー――――ッ!!!!雷牙様ぁああvvv』
林が女子たちに、『俺様の華麗なる姿に目逸らすなよ?』とか何とか言っている。
それを見ていた翡翠はイラッとくる。
「…先生ぇー、林くんが俺のケツ触ってきましたー。」
「はぁ!?」
林が目を見開いて驚く。たが、すぐに翡翠を睨む。
「デタラメ言ってんじゃねぇよ!!!」
「キャー助けてー(棒読み)」
最初のコメントを投稿しよう!