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「琴月、荒楓学院のテニス部迎えに行ってこい。」
「無理。忙しい、話かけんな。」
「寝ながらマンガ読んでる奴に言われたくねーよ」
ソファに寝転がってマンガを読んでいる翡翠に冷静なツッコミをする林。
「少しはマネージャーらしい事しろ!!」
鬼のような顔して怒鳴る林。
「わーったよ。行けばいいんだろ、行けば!…じゃあ、ツタ〇行って来る。」
「全然分かってねぇじゃねーかッ!!!!」
舌打ちをして荒楓を迎えに行く翡翠。
そう、今日は荒楓学院との交流試合の日。
翡翠は、一応怪我人なのに…とブツブツと文句を言いながら、荒楓が待っている校門へと向かう。
校門付近に着くと、入口の所で結構目立つユニフォームを着た奴がウロウロしていた。
「あっ!翡翠!!」
その声で全員が翡翠に目をやる。
翡翠ぃ~と、手広げて走って来る森内。
「来るな、触るな、抱き付くな、死ね」
「Σ酷ェッ!!」
森内をはがし、櫻井たちがいる所に行く翡翠。
「ふふ、相変わらずだね。翡翠」
クスクスと笑う櫻井。
「…テメェも相変わらず腹立つ顔してるな。」
そう言うと翡翠が先頭を歩き、テニスコートまで案内する。
「レトルトー!連れて来たぞー!」
コートに着くと大声で林を呼ぶ。
「レトルトじゃねーって言ってんだろーが!!」
コートから出て来て叫ぶ林。
「あ、間違えた。レトルトじゃなくて、本格派だった☆」
「そういう問題じゃねぇえー――!!!!」
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