騒ぎたい気持ちは分かるが私は騒げない

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結局お気に入りの服を選び着替える。 別に男の人と出掛けるわけでも無いわけだしそこまで服装に気合い入れる訳には……うぅ、ちょっと寂しい気持ちになった。 「あぁ…孤春さんの私服……可愛い、可愛いですわぁ…」 「あ、ありがとう…」 「では桜さんの準備が整った事ですし、黒神さんの家まで送り致しますよ」 「いいんですか?」 「ちょうどそちらの方面に私情がありまして、近くまで乗せてあげますよ」 トトの家までリサーチ済みか。 「そうと決まれば行きますわよギース!」 「了解っす嬢さまー!」 主人に対する執事の返事じゃねぇだろ。 で、問題はこいつ等が何に乗って来たかだ。 「さ孤春さん、あちらの車にどうぞどうぞ」 そう勧められ外に出る。 路上にフェラーリが止まっているがまさかあれなのか? 「さすがに戦車で訪れる訳にもいきませんでしたから今日は私のマイカーで来ました、ちなみに名前はテスタロッサです」 ギースさんの車か……しかもテスタロッサかよ。 「それで、どうやって3人で乗るんですか?」 「「……………………………………あ」」 百合とギースさんが揃ってしまったという顔をしている。 そう、このお馬さんは二人乗りなんですよね。
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