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妄想に突き動かされ、ウガに電話で大演説を奮い、指摘された問題点を解決するためにウンウン悩んだ末の夢オチである。
そして、恋は盲目と言うが、恋に恋して勝手に盛り上がり一人空回りしていたのだから恥ずかしさはかなりのものだ。
ウガから見れば、いや誰が見てもかなり痛い男である。
俺は羞恥と怒りにベッドでばたばたしながら堪えるしかなかった。
しかし、彼女をつくるという崇高な目標は揺るがない。
この期を逃せば、決して笑えない未来が待ち構えているのだ。
「もっと、冷静にやらねばならん!」
今まで精神的に甘えがあったに違いない。
決意も足りなかったのだろう。
しかし、わかった。
固く決意する。
今、彼女をつくるためのスタートラインに立った。
あとはゴールへと駆け出すだけだ。
俺はピストルの合図を待つ。
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