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ヨーイドンの合図
その日から、ギラギラと、虎視眈々と女性と知り合う機会を待つ生活が始まった。
機会を待つだけではない。
女性を知るために猥褻文書をひもとき、電子の海へと潜り今までとは違った視点で研究をしウガと議論したりもした。
この手の研究には、いささか自信がある。
世間の童貞、いや、世界の男性の嗜みというべきか。
ウガと部室で議論を交わしたときの会話である。
「俺はおっぱいの素晴らしさを再確認した。そんでもって、おっぱいはおっぱいであって美乳、貧乳、巨乳などとわざわざ分けるなど意味がない、ということにもだな。一つの嗜好に固執してる奴は本当の意味でおっぱいが見えてないに違いないね」
とウガは言い切った。
「それは理想でしかないだろ。現実的にIカップみたいな魔乳や貧乳通り越したクレーター乳は俺には無理だぞ。」
「まだまだ修業が足りないな」ウガは嘲笑し言う。
「俺だってはじめは受け入れることはできなかったんだな。人間は未知の物に恐怖を抱く、と言うけど俺も初めていわゆる魔乳を見たときには恐怖したよ。貧乳は大歓迎だったがな」
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