序曲 ー始まりの唄ー

2/2
前へ
/8ページ
次へ
ーどこかの地下通路ー 「はぁ…っ、はぁ…っ」 地下通路に、複数の足音が五月蝿いほど響いている 「…っ!?」 追われている少女が立ち止まると、下が海へと続く水道となっていて、行き止まりだった。 そこへ、武装した男たちーここの兵士であろうーが、少女に追いついてきて、詰め寄ってくる。 「ここまで手こずらせおって」 「だが、ここでお終いだ」 「……っ」 少女が後ずさるも、行き止まりで逃げ場がない。 だが少女は諦めず、意を決して、水道へと身を躍り出し、飛び込んだ。 「な…っ」 「飛び込んだだと!?」 「なんてバカな真似を!」 兵士たちは口々に言いながら、少女を追いかけるべく、そこを後にした
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加