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灰色の空 冷たい壁 淀む心
空虚の檻 穢れる純潔 霞む理想
黒い瞳乾き まるで砂漠の砂
褐色の雨 ざらつく息 歪む有情
廃墟のビル 滴る紅 沈む光
憂う日々に麻酔を 縛られた自由
小さな指でなぞった
未来図は嘲笑う情景で
砂上の楼閣 崩した
赤い裸足(くつ)履いて
一人噎ぶ少女
小窓から射す 陽が痛々しい
瑕が浮かぶ
"助け"を求むワード 痣へ変わり
私から全て遮断した
仮初の愛 偽りの接吻(キス) 化膿する痕
悲痛な雑音(ノイズ) 闇の深淵 生涯孤独
呼ばれる愛称「No,001」
灼熱に焼かれ 煉獄に焦がれ 業火で朽ちる
「そんなのも悪くない これ以上の地獄なんて...」
痛哭雑じりの卑猥な吐息
運命(さだめ)という名の不自由
神に問いた答は錆び散る
噛み締めるものはいつでも
赤く滲んでく 一人噎ぶ少女
"人は騙して孕ませては啀み憾む"
"人は想い愛を誓い笑う"
私には前者しか解らない
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