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「困るんだなぁ。ウチの役員持ってかれちゃうと。」
夏子は体をぐいっと後ろに引かれた。
それと同時に、捕まれていた腕が離れる。
「誠先輩!」
夏子が振り返ると、誠が立っていた。
誠は、夏子の腕を掴んでいた部員を見た後、他の部員を見ながら言った。
「あんまり、ウチの子、からかわないでくれる?
怖くて仕事できないでしょ?」
夏子には誠が笑っているように見えたのだが、その場にいたサッカー部全員が凍り付いた。
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