step 4

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「困るんだなぁ。ウチの役員持ってかれちゃうと。」 夏子は体をぐいっと後ろに引かれた。 それと同時に、捕まれていた腕が離れる。 「誠先輩!」 夏子が振り返ると、誠が立っていた。 誠は、夏子の腕を掴んでいた部員を見た後、他の部員を見ながら言った。 「あんまり、ウチの子、からかわないでくれる? 怖くて仕事できないでしょ?」 夏子には誠が笑っているように見えたのだが、その場にいたサッカー部全員が凍り付いた。
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