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不覚にも、どきんっと胸が高鳴った。
そんな自分に少し驚いた。
「蒼太くーん!」
かわいらしい声がした。
夏子と蒼太は声の主を見た。
小柄のかわいらしい子が走ってきた。
「蒼太くん、はいタオル!」
ピンクの花柄のタオルを差し出す。
「要らない。」
蒼太はそのタオルをそのまま、その子に押し返した。
夏子は心の中で、冷たいなぁとつっこんだ。
その子はそんな夏子を見て、少し悔しそうに顔を引き攣らせた。
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