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確信した途端、蒼太の顔を見る。
困ってはいるが、腕を解こうとはしていない様に思えた。
「これ、陸上部の部長さんに渡して下さい。明後日までにお願いします。」
夏子は持っていたプリントを、蒼太の胸に乱暴に突き出した。
「なつ!?」
突然の夏子の態度に驚く。
プリントも急に突き出されたため、落としてしまった。
でも夏子は、それを拾うでもなく、踵を返して校舎へと向かって歩き出した。
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