女嫌いと女

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あの女が転んだ後、一応家まで走り続け今、家の玄関に居る。 「ただいま~」 「おかえり」 今、おかえりと言った人は俺の母的な人で唯一女でも話せる人 「姉貴ー大学はなかったの?」 「今日は午前だけだったの」 そう、会話から分かる通り俺の姉だ。 姉はロングヘアーのちょっと茶色気味で目はうっとりとしていて俗に言う美人だ。 そんな姉貴は親父が亡くなった後俺の父、母替わりになりこの家の家事をしている。お金は親父が残した保険金が残っているので金に困る事はほぼない。 「あんたこそ何処行ってたのよ」 「え、墓参りだよ墓参り」 「何話したの?」 「えっと、今の現状と世の中についてかな」 「はぁ~、あそこまで行って何世の中語ってるのよ」 しょうがないだろう、話す事がなかったんだから話す事が。
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