女嫌いと再会

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「それじゃぁ全員席に着け、それと欠席者の椅子をちゃんと下ろしとけよ」 平先が教壇に立って言ってる間に俺は隣席の椅子を下ろす。隣の席は欠席でも何もないただの空席だ。 これは平先の優しい気配りで女嫌いな俺の為に俺の席の隣はいつも空席にしてくれている。 「よーし、今から転校生を紹介するぞ。本当なら2日前の入学式に来る予定だったんだがどっかの誰かさんみたいに風邪をひいたらしくてな今日になった。まぁ皆仲良くしてやれや中村もな」 どうせ俺はどっかの誰かさんですよーだ。何度も言うようだけどあの風邪はあの女が俺を掴まえたせいで体が冷えてしまったからひいてしまったんだ。そんな事を言われても困る! 「入っていいぞ!」 教室のドアが大きな音をたてながら左にスライドした。 クラスの男どもは 「うおー」 だの 「やべえー」 だの 「キター」 だの 「犯してぇー」 だの…………って、は……最後の奴爆弾発言だぞ!どうかしてんじゃないかのかおい!! 「木村、あとで俺の所に来い」 裕……裕也……失望したよお前には……ほらお前今、女に俺並に避けられてるぞ。しかもケシカスまで投げられてるし……でも顔が笑ってるよ裕也……お前はMだっのたのか!?
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