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「……言わせる、絶対に言わせるよ」
……は?
「言わせるって何を言わせるんだ木野?」
平先が問う。
何を言わせるのか?もしかして……
「謝罪です!!言わせてみせます絶対に!」
その大きな大きな声にクラスが隣のクラスまでもが静まりかえった。
「き、木野さん、そ、それは凄く難しいと思うな……」
そう言ったのは裕也の隣席に居る女。はて、名前は何だったけ?水谷、水野、水沢?
「いや、絶~対に言わせるんだから!!」
絶~対に言わねーよ。
「面白い事になりそうだな。よし中村賭けようじゃねーか、中村がこの1年女と喋ったら飛ばし屋ラーメンのチャーシュー麺をおごれ、喋んなかったら逆だ」
「あ、先生俺も!!」
平先、あんたは一体何を言っているんだ?そんな賭け承諾するとでも思ったか!裕也も。
「俺はそんなの承諾しません!」
決して自信がない訳じゃない、けどこの賭けには乗ってはいけないそんな気がした。
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