女嫌いと屋上

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「ふぅ~疲れた~」 私はそんな言葉を漏らしながら後ろの机にもたれ込む。 「だ、大丈夫、木野さん」 「いや~もう無理かも」 はじめまして、私はこの度此処に転校してきた木野由里です。 前の学校では陸上部に入っていてそこそこ有名で次期主将候補でしたけど、親の都合でこの海が近くにある海ケ原市に引越し転校してきました。 自分で言うのも何だけど性格は天然でもなければ天才でもない、ただの普通で誰とでもフレンドリーに過ごせる陽気な性格でして、前の学校ではそれなりの人気はありました。 だから、この学校でもフレンドリーに生徒と接する事が出来るだろう……と思った私が馬鹿でした。 教室に入ってクラスの人を見てると、何と何とそこには3日前私にぶつかって無視した男が居たじゃありませんか。 私はあの時無視されて深追いしたせいで風邪をひくわ足をケガするわ謝罪もないわ…… 先生が言うにあの男、大の女嫌いで女とは話さず信じず喋らずの三原則を持ってるとか。 どんだけ女が嫌いなんだ!!中村め!
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