プロローグ

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ここは某霊園の墓場。 中学2年の俺は3年上の姉貴と一緒に墓参りをしている。 さっきから降り止まない雨。 俺と姉貴は一つの傘の中に入っている。 「姉貴……馬鹿だよな親父は」 俺より背が低い姉貴に向かって言った。 「そうよね…でも……こんな事になったのは…“あの女”のせいよ」 若干声が震えながらも姉貴は答えてくれた。 親父は亡くなった……でも悲しいけど悲しくない。こうなる事は何となく分かっていた気がしてた。 俺は墓の前で手を合わせ親父に心の中で言うだけ言ってこの場を去った。 その去り際に俺は姉貴の正面に立ち濡れながらも言った。 「姉貴、俺これからは姉貴以外の女を信じない」 この日からだ。俺は女と話さず喋らず信じずの生活が始まった。
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