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「わ、私、友達いなかったんです」
へぇ~鈴木さん友達いなかったんだ…………えっ!?
「嘘でしょ!?鈴木さん!」
「う、嘘じゃないですぅ。わ、私こんな性格ですから誰も近寄ってこ、来なかったんです」
……意外な真実発見。
鈴木さん友達居なかったんだ。
きっと鈴木さんこの容姿だから男子からは話したくても話せず女子からは妬まれてたか話しづらかったんだろうな。
私でよかったら鈴木さんと親しくなろう。
「香織、次音楽でしょ移動しよ」
「え、え、え、か、か香織!?」
パニくってるせいか香織の顔がかなり赤くなってる
「何パニくってんのよ早く行こ!」
「な、名前で呼ばれたのは、初めてで何て言うかあ、頭が真っ白になって」
「ふふ、面白いよ香織。それと私の事由里って呼んでね」
「は、はい、ゆ、ゆ由里さ、さん」
「‘さん’はよろしい」
「えっ、あ、ゆ、ゆ、ゆ、由里」
「じゃあ、行こう!」
私は香織の手を引っ張って教室を後にした。
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